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砂糖


3月10日は砂糖の日。

みなさんは一日にどれくらいの砂糖を摂っていますか?

砂糖などの糖類の摂取量については、2015年に世界保健機関(WHO)が指針を発表しています。それによると、肥満や虫歯を予防するために、砂糖などの糖類を1日に摂取するカロリーの5%未満に抑えるべきだとされています。

平均的な成人で1日およそ25g(ティースプーン6杯分)の計算です。

ちなみに、WHOが制限を推奨する「砂糖などの糖類」というのは単糖類と二糖類のショ糖(砂糖)に限ります。

ここに果物や野菜、牛乳に含まれる糖分は含まれません。

WHOが強調したのは、一見甘いものとみなされない食品に潜んでいる砂糖の存在です。

特に、加工食品や清涼飲料に加えられている砂糖は要注意です。

たとえば、500mlのペットボトル炭酸飲料には50〜60gもの砂糖が含まれています。

WHOの1日の基準の実に2倍以上です。 「糖質」とは、炭水化物から食物繊維を除いたもので、「糖類」とは、糖質から多糖類と糖アルコールを除いたものです。 つまり、「糖類ゼロ」だとしても「糖質ゼロ」ではありません。 また、「ノンシュガー」というのは食品100g(飲料100ml)あたり、単糖類(ブドウ糖や果糖など)及び二糖類(ショ糖※、乳糖、麦芽糖など)が0.5g未満のことで、厳密に言うと「ノン」ではないのです。

※ショ糖は砂糖の主成分


では、ノンシュガーと表示されている食品や飲料が甘く感じるのはなぜでしょうか?

それは次に述べる何らかの甘味料の働きによるものです。 甘味料とは食品に甘みをつけるために用いられる調味料のことで、植物や果実などに含まれる甘み成分を使った天然甘味料と、人工的に化学合成された人工甘味料とがあります。 人工甘味料のなかでもアスパルテームは、清涼飲料水によく使われており、甘さは砂糖の約200倍とされています。 このように強い甘みを繰り返し味わっていると、甘みを感知する味蕾(みらい)の働きが鈍化し、食欲が増します。

加えて、人工甘味料の依存性により、この甘さがやめられなくなります。

ノンシュガーだからといって油断しないようにしましょう。

砂糖は私たちの体や心にとってなくてはならない大切なものですが、摂りすぎてしまうことで逆に体や心を壊してしまうことにもなりかねません。

長く楽しく付き合っていけるよう、程よい距離感を保ちましょう。






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