これまでとは生活環境が一変する人が多くなる4月。
次第に新しい環境に慣れ、初期の緊張状態が緩んでくると、「集中力が続かない」「倦怠感がある」「やる気が出ない」といった症状、いわゆる5月病の問題が出てき始めます。
「これまでに5月病になったことがあるか」とのアンケートに、男性は21.6%、女性では25.0%が「ある」と回答。
全体で23.3%が「ある」と回答し、約4人に1人が「5月病」を経験しているとの結果が明らかになったそうです。
年代別で見ると、男性で「5月病になったことがある」と最も多く回答した年代は、28.0%の「30代」。次いで23.2%の「20代」、21.6%の「50代」。
一方、女性では39.2%と「20代」が最も多く、24%の「30代」、20.0%の「40代」と、こちらは年代が高くなるにつれ、割合が下がる傾向にあることがわかりました。
特に驚くべき結果は、20代の女性の約4割が「5月病」を経験しているということです。
「5月病」の症状としては、精神的、肉体的、行動面において以下の特徴が挙げられます。
●精神的症状 ・悲しみ、憂うつ感 ・不安感やイライラ感、緊張感 ・無力感、倦怠感、気だるさ、やる気が出ない ●肉体的症状 ・食欲不振、体重減少、嘔吐、胃痛、吐き気 ・寝つきが悪い、朝早く目が覚める、不眠 ・動悸、めまい、血圧上昇、手や足の裏に汗をかく ・頭痛やひどい肩こり ●行動 ・消極的になる、周囲との交流をさける、引きこもり ・飲酒、喫煙量が増える ・身だしなみがだらしなくなる、落ち着きがない
それでは、どのような人が「5月病」になりやすいといえるのでしょうか。
5月病の症状は「軽度のうつ」ともいわれますが、うつは脳内の神経伝達物質が一時的に伝わりにくくなる状態が原因とされています。 一般的に、下記のような性格は脳内の神経伝達物質の伝達が活発なため、脳内伝達物質がうまく伝達されない可能性が高く、うつになりやすいといわれています。 ・義務感が強い ・仕事熱心 ・完璧主義 ・几帳面 ・凝り性 ・他人への配慮を重視し、良好な関係を保とうとする 上記の性格を総合的に見ると、真面目で責任感が強く他人への配慮を重視する人ほど
「5月病」になりやすいといえます。
「5月病」の原因は1つではありませんが、確かなことは、環境の変化などによる「ストレス」が原因ということです。
「5月病」の原因となる「ストレス」に向き合うこと。
これが、全ての対策の根幹をなすといえるでしょう。
ストレスと向き合い、自分はストレスにさらされているのだと自覚すること。
その上で、距離を置いてもよいし、何もせずありのまま受け入れるという選択をすることもできます。
ストレスを上手に発散し、自分なりの対処方法を見つけておくのも大切な事かもしれませんね。
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