世界の国々でメンタルヘルス不調者が増えています。
コロナ禍で拍車がかかり、世界で不眠症が20%増加、フランスではうつ病者が2倍になったというデータも出ています。
心の健康状態は、自分では気づかないことが少なくありません。
ストレスなどが原因となって無意識のうちに自分自身をコントロールできなくなってしまう状態が、いわゆるメンタルヘルス不調なのです。
また、心の問題は非常にデリケートな領域であり、知識がないために誤った対処方法を取るとかえってダメージが深くなり、症状を悪化させてしまう恐れがあります。
令和2年に厚生労働省が公表した「労働安全衛生調査(実態調査)」によると、現在の仕事や職業生活に関することで、強い不安やストレスと感じる事柄がある労働者の割合は 54.2%でした。
職場で半数の人が何らかのメンタルヘルス不調を抱えているということは、それだけ精神疾患による休職・離職につながる可能性があることを意味します。
生産性が低下するのみならず、休職や離職は労働力不足となり、事業全体の業績低下にもつながりかねません。
これらのリスクを踏まえると、メンタルヘルス対策は従業員一人ひとりの心の健康状態にとどまらず、経営のリスクマネジメントの一種として捉えるべきですね。
労働環境の改善も含め、企業側によるメンタルヘルス対策の積極的推進が重要です。
先日弊社でも管理担当者向けメンタルヘルス教育を行いました。
多くの人が一日の大半を過ごす職場では、同僚や上司による気付きがとても大切です。
労働者のメンタルヘルス不調を防ぎ、発生時も適切に対応できるようにしたいと思います。
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